改悪か!?タイムズカーシェアの大改定!知っておくべき2つのポイント

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日頃、カーシェアリングのタイムズカー(旧:タイムズカーシェア)を利用している皆さんに重要なお知らせが舞い込んできました。2025年12月1日(月)返却分より、距離料金の課金条件およびタイムズカープログラムのステージ特典が一部改定されるというものです。簡単に改定ポイントを説明すると

【距離料金の改定】
これまでは利用時間が6時間を超えた場合が課金対象でしたが、利用時間に関わらず走行距離が20kmを超えると課金される新制度になります

【タイムズカープログラムの改定】
新設される特典と廃止される特典がそれぞれあります。
<新設>
ステージ3:距離料金から最大300円割引
<廃止>
ステージ3:ミドルクラスをベーシッククラスの料金、プレミアムクラスをミドルクラスの料金で利用可能
ステージ4:すべてのクラスをベーシッククラスの料金で利用可能

すべてが改悪というわけではなく、負担が大きくなるケースや逆にお得になるケースなど、使い方によって変わってくるのが今回の改定です。一体どのような影響があるのか、シュミレーションを交えながら、一つずつ詳しく見ていきましょう。

距離料金の改定はどうかわる?

これまでのタイムズカーシェアの距離料金は、原則として「6時間を超える利用」で、走行距離全体に対して20円/kmが課金されるというものでした。しかし、改定後は「利用時間に関わらず」、走行距離が20kmを超えた場合、20kmを超えた分の走行距離に対して課金されるようになります。表にまとめると次のようになります。

【改定前】
・6時間以内の利用:距離料金はかからない
・6時間を超える利用:利用開始時からの走行距離すべてに20円/kmが課金

【改定後(2025年12月1日以降)】
利用時間に関わらず、20kmを超える走行距離に20円/kmが課金
例)走行距離が25kmの場合、20kmを差し引いた5km分に距離料金(5km × 20円 = 100円)が発生。
例)走行距離が20km以下の場合、距離料金はかからない。

この変更の最大のポイントは、「短時間でも長距離を走ると距離料金が発生するようになった」という点です。一方で、長時間の利用で20kmを少しだけ超えるようなケースでは、改定後の方がお得になる可能性があります。では、もう少し具体的な例でシュミレーションしてみましょう。

シュミレーション①:週末のちょっとした買い物(短時間・短距離)

  • 利用時間: 1時間
  • 走行距離: 10km

改定前:

  • 時間料金(ベーシッククラス):220円 × 4(1時間)= 880円
  • 距離料金:0円(6時間以内のため)
  • 合計:880円

改定後:

  • 時間料金(ベーシッククラス):220円 × 4(1時間)= 880円
  • 距離料金:0円(走行距離20km以下のため)
  • 合計:880円

このケースでは、改定前後の料金に変動はありません。日常生活で駅までの送り迎えや、スーパーへの買い物に利用する場合など、短時間・短距離の利用が多い方にとっては、影響は少ないでしょう。

シミュレーション②:少し足を延ばして観光地へ(長時間・長距離)

  • 利用時間: 8時間
  • 走行距離: 100km

改定前:

  • 時間料金(ベーシッククラス):7時間30分から12時間までは一律5,500円。
  • 距離料金:100km × 20円 = 2,000円
  • 合計:7,500円

改定後:

  • 時間料金(ベーシッククラス):5,500円。
  • 距離料金:(100km – 20km)× 20円 = 80km × 20円 = 1,600円
  • 合計:7,100円

このケースでは、改定後の方が400円お得になります。長時間の利用では、改定後の「20km分が無料」という新ルールが大きなメリットになります。特に旅行やドライブで長距離を走ることが多い方にとっては朗報と言えるでしょう。

シミュレーション③:友達とショッピングモールへ(短時間・長距離)

  • 利用時間: 3時間
  • 走行距離: 40km

改定前:

  • 時間料金(ベーシッククラス):220円 × 12(3時間)= 2,640円
  • 距離料金:0円(6時間以内のため)
  • 合計:2,640円

改定後:

  • 時間料金(ベーシッククラス):2,640円
  • 距離料金:(40km – 20km)× 20円 = 20km × 20円 = 400円
  • 合計:3,040円

このケースでは、改定後の方が400円割高になります。これまでは6時間以内の短時間利用であればどれだけ走っても距離料金はかかりませんでしたが、改定後は「20kmの壁」を意識する必要があります。短時間で移動距離が長くなるような利用(例:複数箇所を回る買い出しなど)をする際は、事前に走行距離を予測しておくことが重要になってきます。

距離料金の改定のまとめ

時間料金の改定はないため、ポイントとなるのは利用時間が6時間を超えるか否か、それから走行距離が20kmを超えるかどうかとなります。改定によって得するか損するかをまとめると以下の表のようになります。

基準2025年12月1日以降「得」or「損」
利用時間が6時間以内かつ走行距離が20km以下
(シュミレーション①)
 変わらない
利用時間が6時間以内かつ走行距離が20kmを超える
(シュミレーション③)
 
利用時間が6時間を超えるとき
(シュミレーション②)
 

タイムズカープログラムの特典改定:ステージ特典の再編

タイムズカーシェアのもう一つの大きな変更点は「タイムズカープログラム」の改定です。これまでのステージ特典は、「ミドルクラスやプレミアムクラスをベーシッククラスの料金で利用できる」という、車種クラスの割引が大きな目玉でした。しかし、この特典が廃止され、代わりに新たな特典が追加されます。

【改定前】

  • ステージ3:
    • ミドルクラスをベーシッククラス料金で利用可能
    • プレミアムクラスをミドルクラス料金で利用可能
  • ステージ4:
    • すべてのクラスをベーシッククラス料金で利用可能
    • 距離料金から最大1,000円割引

【改定後】

  • ステージ3:
    • 距離料金から最大300円割引が新設
    • 車種クラスの割引特典は廃止
  • ステージ4:
    • 車種クラスの割引特典は廃止
    • 距離料金から最大1,000円割引は継続

こちらは相当な改悪になります。特にステージ4の方たちにとっては新たな特典はなく、車種クラスの特典割引がただ廃止されただけとなります。ステージ3の方にとっても、距離料金が最大300円(距離にすると15km分)が割引されるだけで、車種クラスの特典割引は廃止されてしまします。なので、ステージ3でベーシッククラスの車を利用する方は、距離料金割引の恩恵を受けることができますが、ミドルクラス以上の車を選択した瞬間に大きく損になってしまいます。

まとめ:タイムズカーシェアの改定は改悪か?

今回の改定、個人的には改悪と感じています。その一番のポイントがステージ特典である車種クラスの割引廃止です。ステージが高ければいろんなクラスの車に料金一律で乗ることができたカーシェアの魅力が一つ失ってしまったと思います。
今回の改定は、これまでの「車種クラス割引」を重視するユーザーから、「距離料金割引」を重視するユーザーへと、特典の方向性が変わったと言えるでしょう。そういう意味では一部の人はメリットを享受することができます。

【メリットを享受できるユーザー】

  • 長時間・長距離の利用が多い方: 6時間以上の利用で、走行距離が20kmを超える場合、改定前よりも料金がお得になります。

【デメリットを被る可能性があるユーザー】

  • ステージ3・4でミドル/プレミアムクラスの車を頻繁に利用する方: これまでの大きなメリットであった車種クラスの割引が廃止されるため、利用料金が大幅に高くなる可能性があります。
  • 短時間・長距離の利用が多い方: これまでは6時間以内であれば距離料金がかかりませんでしたが、改定後は20kmを超えると課金されます。近隣の複数店舗を回るような買い出しなどでは、料金が割高になる可能性があります。

この改定は、「より多くの会員が日常的に特典を利用できるように」というタイムズカーシェアの意図が込められている気がいます。これまでは特定のヘビーユーザーが享受していた大きな特典を、より広範なユーザーが利用するであろう「距離料金割引」という形にシフトさせてきました。タイムズカーシェアを利用するときは上記を参考にしながら、カーシェアライフを楽しみましょう。

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