私たちは生活の中で、さまざまなニオイ、香りと触れ合っています。
その中には、良いニオイだけでなく、不快なニオイももちろんあります。
特に人は、自分や他人から発せられるニオイに敏感で、意識調査によると、性別・世代に関係なく
約80%の人が「自分のニオイ」を気にしていて、約90%の人が「他人のニオイ」を気にして
いるんです。
「気になる自分のニオイ」に関するアンケート調査では、
1位:口臭、2位:汗臭、3位:足臭、4位:頭のニオイ、5位:加齢臭
と続きます。
今日はその中でも、年齢を重ねるごとに気になってくる「加齢臭」について、
その原因と対策をみなさんと一緒に学んでいきたいと思います。
加齢臭の原因物質「ノネナール」
![ヒッポちゃん](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/344c5c2686251addc0e1800d89c7d581.png)
加齢臭って、おじさんやおばさんになってくると、臭ってきてしまうんだよね?
なんで、若い人は加齢臭がしないの?
![ヒッポ先生](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/f6f51a8e262bdbfcaf35f68d84c21d51.png)
それは加齢臭の原因物質ノネナールが加齢に伴って作られやすくなってしまうからなんだ!詳しく説明していくね。
「加齢臭」と検索するとよく目にするのが「ノネナール」です。
加齢臭のニオイの元であり、このノネナールを生み出す物質が「9-ヘキサデセン酸」です。
「9-ヘキサデセン酸」は専門的な命名法で名づけられたもので、一般的には「パルミトレイン酸」
と呼ばれることの方が多いですが、同じものを指しています。
パルミトレイン酸は、皮脂の中に含まれており、年齢を重ねるにしたがってその分泌量も
多くなります。
パルミトレイン酸 ⇒ ノネナール ⇒ 加齢臭発生
の流れで加齢臭が発生するので、パルミトレイン酸の量が多くなれば、当然加齢臭も
目立ってきてしまいます。
パルミトレイン酸からノネナールが生まれるまで
パルミトレイン酸からノネナールが生まれる経路は主に2つあります。
ひとつは、「皮膚常在菌による分解」です。
皮膚表面に分泌された皮脂に含まれるパルミトレイン酸が、
同じく皮膚表面に存在する常在菌によって、エサとして食べられて分解されることで、
不快なニオイを発するノネナールを生み出します。
もうひとつが「過酸化脂質による分解」です。
脂質とはみなさんいいイメージのない中性脂肪やコレステロールのことで、
これらが活性酸素により酸化されたものが過酸化脂質です。
過酸化脂質が皮脂として分泌されたパルミトレイン酸を分解することで、ノネナールを生み出し
ますが、それだけでなく過酸化物質はがんや老化、動脈硬化などを引き起こすとも
いわれており、いいとこなしの物質ですね。
![ヒッポちゃん](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/344c5c2686251addc0e1800d89c7d581.png)
皮脂に含まれるパルミトレイン酸が原因なら、しっかり洗顔をして肌をキレイにしたり、皮脂の分泌を抑えてくれる化粧品を使えばいいのよね。
![ヒッポ先生](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/f6f51a8e262bdbfcaf35f68d84c21d51.png)
さすがヒッポちゃん、その通り!そういう対策はとても大切だね。
でも最近、皮脂以外にも加齢臭が発生する経路があることがわかったんだ。
それによると加齢臭対策には、皮脂のことだけ考えててはいけないと言えるんだ。
第三の加齢臭発生経路「皮膚ガス」
人の皮膚からは様々な気体が出ていて、それがニオイとして知覚されます。
発生の仕方は大きく2パターンあり、
ひとつは分泌した皮脂や汗が、皮膚上で微生物などにより酸化され、ニオイを発するパターン。
上で説明したパターンですね。
もうひとつは、体内から皮膚を通って出てくるニオイで「皮膚ガス」などと呼ばれたりします。
資生堂の研究によって、手首より先の手のひらなど、皮脂腺が少なく汗腺がほとんどである部位
のニオイを調査したところ、加齢臭の原因物質である「ノネナール」が検出されたという
報告があります。(参考:FRAGRANCE JOURNAL 2020-3)
つまりこれは、皮膚上での酸化によるものだけでなく、体内からも加齢臭が出てきてしまう
ということ。
そうなると、肌をキレイにしたり、皮脂の過剰分泌を抑えるだけでは、加齢臭を防ぎききる
ことはできないということになります。
![ヒッポちゃん](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/344c5c2686251addc0e1800d89c7d581.png)
体内から出てきちゃうんじゃあ、加齢臭を防ぐことはできないってこと?
![ヒッポ先生](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/f6f51a8e262bdbfcaf35f68d84c21d51.png)
安心してヒッポちゃん。
皮膚ガス由来の加齢臭にも有効な対策もちゃんと研究されているよ。
ノネナールを抑制するサプリメント
結論からいうと、体内で発生するノネナールに対して効果のあった成分が
「コエンザイムQ10」です。
コエンザイムQ10の配合されたサプリを接種することで、皮膚ガス中のノネナールの量が
減少したという報告があります。
コエンザイムQ10はサプリなどで、耳にしたことがある人も多いと思います。
人の細胞や血液中など色んな場所に、存在しており、コエンザイムQ10の量が減少すると
疲れやすい体になったり、肌の老化が進んだりと様々な影響が出てきます。
また、コエンザイムQ10の体内での量は、20代でピークを迎え、40代以降急速に減少すると
言われています。裏を返せばコエンザイムQ10が減少してくるからこそ、ノネナールの量が
増えてしまい加齢臭が加速してくるのかもしれません。
![ヒッポちゃん](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/344c5c2686251addc0e1800d89c7d581.png)
私でもよく聞くコエンザイムQ10が、皮膚ガスからくる加齢臭を防ぐのに効果があるんだね!
![ヒッポ先生](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/f6f51a8e262bdbfcaf35f68d84c21d51.png)
コエンザイムQ10はサプリでも簡単に摂取できるから、対策もやりやすいね。
コエンザイムQ10配合のおすすめサプリ
DHC コエンザイムQ10 包接体
ナノサイズまで小さくしたコエンザイムQ10を環状オリゴ糖で包み、包接体とすることによって
吸収力・持続力をアップさせているタイプです。
徳用の90日分でも2,000前後で購入できるため、1日あたり22円程度ととても経済的です。
DHC コエンザイムQ10 ダイレクト
お次は同じDHCからダイレクトver.です。
細胞のエネルギー産生の補助により、日常的な生活での一過性の身体的疲労感を軽減する機能が
あることが報告されており、還元型と言われるより効果の高い種類のコエンザイムQ10です。
酸化型の包接体タイプと種類が異なり、濃度も少し高いので、包接体タイプで満足できなかった
方にお勧めの商品です。
こちらは30日分で2,000円前後の価格になるので、包接体の3倍ぐらいのお値段です。
ユニマットリケン 還元型コエンザイムQ10
最後は、ユニマットリケンの還元型コエンザイムQ10です。
こちらは、コエンザイムQ10とビタミンEが配合されており、ダブルの効果で、脂質の酸化を
防いでくれます。30日分でこちらも2,000円前後になります。
40代ごろから気になりだす「加齢臭」。
これからという人も、もう気になっているという人も、
よく体を洗うという対策以外の、サプリを使った新しい対策法。
試してみたはいかがでしょうか。
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