前回の記事で、春先の肌は特に紫外線に対して無防備になっているというお話を
させていただきました。
紫外線の一番の影響といえば、シミをみなさん思い浮かべると思いますが、
そのシミの原因になるのは、紫外線だけじゃないんです。
もう一人の犯人は、、、「大気汚染物質」です。
特にこの時期、花粉に悩まれてる人も多いと思いますが、その他にもPM2.5や黄砂など
大気中には様々な汚染物質が浮遊しており、それが呼吸器系の疾患だけでなく、
みなさんのシミの原因にもなってるんです!
今回は、大気汚染物質がシミ発生につながるメカニズムと、大気汚染物質によるシミ発生に
予防効果のある成分・化粧品をご紹介いたします。
本記事は、FRAGRANCE JOURNAL2020-10を参考にしています。
シミの原因になる主な登場人物
![ヒッポちゃん](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/344c5c2686251addc0e1800d89c7d581.png)
大気汚染物質がシミの原因になるって知らなかったよ!?
![ヒッポ先生](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/f6f51a8e262bdbfcaf35f68d84c21d51.png)
そうだろう!
シミの原因を説明するための登場人物は、
「メラノサイト」「ケラチノサイト」「ミトコンドリア」「活性酸素」この4つ。
どこかで聞いたことある名前かもしれないけど、それぞれ簡単に説明するね。
メラノサイトとは?
メラニン細胞とも呼ばれ、一言でいうとその名の通り皮膚の中でメラニンを作っている
細胞です。
メラノサイトは、表皮の始まりである基底層の中にあり、表皮の細胞の約8%を占めています。
表皮?基底層?って思った人は過去の記事も参考に読んでみてください。
ケラチノサイトとは?
表皮は、図のように基底層・有棘層・顆粒層・角質層と、層構造になってますが、
それぞれ、基底細胞・有棘細胞・顆粒細胞・角質細胞が集まってできています。
これらの細胞は、すべて基底細胞で生まれます。生みの親ですね。
その後、生まれた細胞は基底層で新たな細胞が生まれるごとに外側に押し上げられ、
その際にどんどん形・働きを変えながら (分化といいます)、ひいては名前も変え、
最終的には角質細胞となり、垢となって自然に剝がれ落ちます。
これら4つの細胞のことを総称して、ケラチノサイト(角化細胞)と呼んでいます。
![](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/03/8c3c121460a19a71ef935b4c92df0433.png)
ミトコンドリアとは?
細胞の中にいる、細胞小器官といわれ、その役割は人が生きるために必要なエネルギーを
生み出しています。エネルギーを生み出すのに必要なのが、酸素!
人が呼吸して取り入れた酸素を基に、エネルギーをつくります。
そのエネルギーによって、様々な細胞たちが活動することができるんです。
もちろん、先ほど紹介したケラチノサイトの中にもいて、頑張って働いてくれてます。
活性酸素とは?
酸素は人間が生きていくうえで必要不可欠な気体ですが、活性酸素は似て非なるものです。
酸素が元になっていますが、より反応性の高い物質に変化したものをまとめて活性酸素と
言っています。
活性酸素は、先ほど紹介したミトコンドリアが、体内でエネルギーを作るときに、
一部の酸素が、うまくエネルギーに変換されず、活性酸素になってしまいます。
活性酸素は、DNAを損傷させてしまうこともあると言われ、老化の原因にもなると
言われています。
![ヒッポちゃん](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/344c5c2686251addc0e1800d89c7d581.png)
こんな薄い皮膚の中に色んな細胞がいて、働いていたんだね!
![](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/f6f51a8e262bdbfcaf35f68d84c21d51.png)
じゃあ今度は、どのように大気汚染物質によって、シミが発生してしまうのか解説していくよ。
なぜ大気汚染物質がシミの原因になるのか?
メラニンの生成ルートは2つ
メラノサイトでメラニンが生成される流れは主に2通りあります。
まずは、みんなもよく知っている紫外線によるもの。
紫外線によってメラノサイトが刺激を受けると、肌を守ろうとメラニンを放出します。
もう一つが、間接的な刺激によるもの。
メラノサイトを刺激するのは、紫外線だけでなく、メラノサイト刺激物質と呼ばれるものたち
もあります。これらがメラノサイトに作用することによっても、メラニンを放出します。
![ヒッポ先生](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/f6f51a8e262bdbfcaf35f68d84c21d51.png)
大気汚染物質によるシミの原因は、主に後者の間接的刺激によるものなんだよ。
シミが発生する原因
先ほど紹介したように、ミトコンドリアが酸素を利用してエネルギーを作るとき、
その一部が活性酸素になってしまいます。
その活性酸素は、ケラチノサイトでメラノサイト刺激物質が作られる量を、
増やしてしまう作用があるんです。
しかし通常であれば、活性酸素によってメラノサイト刺激物質が作られる影響はそれほど
大きくありませんが、ここで大気汚染物質が関与してくるんです。
大気汚染物質が付着した肌、つまりケラチノサイトは、その中にいるミトコンドリアの
機能を低下させることがわかっています。
機能が低下したミトコンドリアは、通常のおおよそ2倍の活性酸素を生み出してしまいます。
そうやって生み出された活性酸素が、メラノサイト刺激物質を生み出し、
最終的には、それがメラノサイトを刺激し、メラニンを生成してしまうんです。
![](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/03/febce34e545749af6ceb823ff8225f62-1.png)
![ヒッポちゃん](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/344c5c2686251addc0e1800d89c7d581.png)
大気汚染物質によって、活性酸素の量が2倍近くにもなってしまうって
ビックリだね!
![ヒッポ先生](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/f6f51a8e262bdbfcaf35f68d84c21d51.png)
だから、大気汚染物質から肌を守ることも大切なんだよ。
大気汚染物質によるシミに予防効果のある成分
ズバリ!その成分は「フキタンポポ」です。
つぼみを乾燥させたものは、款冬花(かんとうか)と呼ばれる生薬で、咳を鎮めたり、
たんの排出を手助けしてくれる効果があるそうです。
このフキタンポポが大気汚染物質によるシミに対して、どのように効果を発揮するかと
いうと、フキタンポポには大気汚染物質によって、ミトコンドリア機能の低下を
押さえてくれる効果があるそうです。
![](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/03/febce34e545749af6ceb823ff8225f62-2.png)
![ヒッポちゃん](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/344c5c2686251addc0e1800d89c7d581.png)
そんな効果のあるタンポポがあるんだね!
フキタンポポが配合された化粧品
あまり多くはなかったですが、
フキタンポポが実際に配合されている商品を調べたので、紹介します。
![](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/03/a8afbfb7ea8ca2174ee24af5de23d056.png)
PRAIZE
プライズオールインワンゲル
定価7,800円(税込)
![ヒッポちゃん](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/344c5c2686251addc0e1800d89c7d581.png)
私も使ってみよ!
![ヒッポ先生](https://hippodlumb.com/wp-content/uploads/2021/02/f6f51a8e262bdbfcaf35f68d84c21d51.png)
ここで紹介した商品みたいに予防効果のある成分が含まれている商品を使ってみたり、大気汚染物質から守ってくれるアンチポリューション効果のある化粧品なんかを探して使ってみるのもいいと思うよ!
コメント