スギ花粉は花粉症だけじゃなく、肌のバリア機能低下も引き起こしていた!?

美容知識
スポンサーリンク

この時期花粉症に悩まされている方も多いんじゃないでしょうか?
花粉症は世界中で知られているアレルギー症状ですが、特に日本では、3人に1人が悩まされる
国民病
ともいえる病気です。
花粉症の中でも特に猛威を振るうのがスギ花粉
今年の飛散予測は、東京だと3月上旬から中旬頃、大阪だと2月下旬から3月上旬頃だそう。

スギ花粉による免疫反応として、鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどの症状が
でますが、実はそれだけでなく花粉はお肌にまで影響してたんです。
なんと、スギ花粉によって肌のバリア機能が低下し、カサカサ肌に近づいてしまいます。。。
今回は、スギ花粉の肌への影響と、それを防いでくれる成分について紹介します。

肌のバリア機能って?

ヒッポちゃん
ヒッポちゃん

肌のバリア機能ってよく聞くけど、実際に何がどうやって肌を守ってくれてるの?

ヒッポ先生
ヒッポ先生

いい質問だねヒッポちゃん。
じゃあまずは、肌のバリア機能を担ってくれている成分を紹介しよう!

肌を守ってくれている「細胞間脂質」

肌を守る・バリアするとはどういう意味なのか。これには2通りの意味を含んでいます。
イメージしやすいのが、外からのダメージから身を守ってくれるという意味です。
大気汚染物質などの化学物質などが、肌に付着して悪影響を起こすのを防ぐ役割です。
これは主に肌表面にある皮脂膜。油ですね。が、その役目をしてくれています。

そしてもう一つが、肌の水分量を維持する。肌の内側から水分を逃がさないという意味です。
肌のバリア機能というと、外側からのバリアばっかりイメージしてしまいますが、
どちらかといえば、水分を逃がさないという意味合いの方が大きいです。

その役目を担っているのが、以前紹介した「天然保湿因子(NMF)」です。
天然保湿因子?NMF?って方は、以前の記事も参考に読んでみてください。

天然保湿因子は水分を蓄えて保持するという役割でしたが、もう一つ水分を肌に
留める役割をしているのが、「細胞間脂質」です。
細胞間脂質とは、
角質層の角質細胞の間に、存在して、ラメラ構造という層状の構造を取ることで、
その間に水分を閉じ込め、保水しています

ヒッポちゃん
ヒッポちゃん

水分を閉じ込めてくれるラメラ構造ってなんだろう?

ラメラ構造による保水機能とは

細胞間脂質は、みなさんもよく聞いたことのあると思う「セラミド」という成分が主成分
になっていて、約50%を占めています。
このセラミドは、洗剤などの界面活性剤のように水と仲のいい親水性の部分と、油と仲のいい
親油性
の部分の両方の性質を持っています。

そして一般的な界面活性剤と異なるのは、界面活性剤はその分子同士が集まった時、
球状の形になりますが、セラミドは下の図のような層状の形をとり、それが何層にも
重なったような状態になります。
これを「ラメラ構造」といいます。

このラメラ構造の「親水部の面」と「親水部の面」の間に水を蓄え、
その水は親油性の面を通り抜けることができないので、水を逃がさず保持できる
んです。

ヒッポ先生
ヒッポ先生

こんな風に、細胞間脂質は角質細胞の間に存在し、ラメラ構造によって水分量を維持することで、肌のバリア機能を保っているんだよ。

スギ花粉によるバリア機能の低下

前置きが長くなってしまいましたが、ようやく本題です。
スギ花粉による花粉症は、花粉に含まれるアレルゲンとの免疫反応によるものです。
これとは別に花粉が皮膚に接触することで、細胞内のカルシウム濃度が上昇していまう
ことが知られています

カルシウム濃度がどう影響するの?ということですが、
細胞間脂質は表皮の顆粒層で作られ角質層に届けられます。
しかし、細胞内のカルシウム濃度が上がってしまうと、細胞間脂質の分泌量が
減少してしまう
んです。。。

結果として、スギ花粉が皮膚に接触すると、細胞間脂質の量が減ってしまい
肌のバリア機能が低下してしまいます

ヒッポちゃん
ヒッポちゃん

鼻水や目のかゆみだけでも辛いのに、肌のバリア機能まで下がっちゃうなんて
花粉は要注意だね!

ヒッポ先生
ヒッポ先生

でも安心していいよヒッポちゃん!
花粉による肌のバリア機能の低下を抑えてくれる成分がわかっているんだ。

トラネキサム酸で花粉からも肌を守ろう!

もうタイトルで言ってしまいましたが、花粉によるバリア機能の低下を抑えてくれる
成分は美白の有効成分としても知られている「トラネキサム酸」
です。

研究によりトラネキサム酸は、細胞内のカルシウム濃度の上昇を抑えてくれることが
わかっています

つまり、花粉によってカルシウム濃度が上昇するところを、トラネキサム酸がいれば
抑えてくれるため、細胞間脂質の分泌が正常に行われることで、肌のバリア機能も
正常に作用してくれる
ことになります。

さらに以前の記事で紹介しましたが、春先は肌が無防備な状態なので、紫外線対策を
しっかりと行わないといけないシーズンです。

トラネキサム酸は、美白成分なので「美白」と「バリア機能の改善」のダブルアプローチ
してくれる、この時期にもってこいの成分といえます。

トラネキサム酸配合の化粧品

HAKU メラノフォーカスV

トラネキサム酸と4-メトキリサリチル酸カリウム塩を有効成分とする美容液です。

肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白ジュレマスク

肌ラボの白潤プレミアムシリーズです。化粧水や乳液・クリーム・ジュレ状美容液などもあるので
シリーズで使うのもオススメです。

オルビス ユードットシリーズ

こちらの商品はトライアルセットもあるので、まずはそれを試してみるのもいいかもしれません。

ヒッポ先生
ヒッポ先生

トラネキサム酸配合の化粧品で、しっかり肌のバリア機能を保って、
花粉の季節を乗り切ろう!

ヒッポちゃん
ヒッポちゃん

うん!
私も花粉対策しっかりするね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました